(江古田)女性店主に選び抜かれたこだわりの和雑貨《環(かん)》

  • LINEで送る

201111月開店、いまや栄町本通り「ゆうゆうロード」の中の素敵な空間として根付いた「環(かん)」の店主、佐藤多喜子さんにお話をうかがってきました。(ライターmiho)

「環」オープンするまで。

それまでは、海外でインテリアデザインの仕事をしていました。でも、親のことが心配になるようになったから、仕事の拠点は日本にすることにして、帰国しました。

帰ってきて、漆が好きで、漆を含めた雑貨のお店を作りたいと思っていろいろ探していました。平行して、インテリアの求人も探したりしていたのですが、やはり自分の好きなことを仕事にしたいと考えて、あちらこちらを探し回っていました。

お店の場所は、徹底して自分で歩いて決めました。はじめは別の場所を見ていて、「練馬ありき」ではなくて、最初のうち、練馬は全く眼中にはなかったのです(笑)。いろいろ探していたら練馬に来ちゃった、という感じでしょうか。ところが、ここ(ゆうゆうロード)の雰囲気は歩いてみていい感じでした。しかし、その時点では場所がなくて入れなかったのですが、2011年のある日、「あの和風の物件があいたけれど、どうしますか?」と突然電話がかかってきて。私のことを覚えていてくださって、とても嬉しかったです。

こだわりの品を紹介していただきました。

売っているものは、店主として責任をもって必ず自分で買いつけをしてきます。日常のチェック(図書館の雑誌などに出ている)でいいな、と思ったときには、必ず現地に行ってお話をうかがったりして、買いつけをします。そこでお話をうかがったことを、かならず責任をもって説明をします。

たとえば、いま力を入れているガラスペン(ペンとペン先が一体のペン。細い線が描けるし、万年筆のように摩耗したりしません)。何種類かあるのですが、それぞれ特徴が違うので、そのへんのことは必ず説明をしてお売りしたいと考えています。

ベストセラーは、まず有明直送の海苔かしら。雑貨屋さんにいきなり海苔があるので驚かれるのですが、買った方は、ほとんどリピーターになってくださいます。1回食べたら、次はこれじゃないと満足できなくなってしまうそうです。

あと、ふきんですね。これは奈良で買いつけたものですが、備長炭繊維を6枚重ねしてあって、生乾きの時の臭いも気にならないし、よく水を吸いますよ。

たわし孫の手。これは、なぜか男性のお客様は必ず手になさいます(微笑)。実は、これはウチのお店のオリジナルで、「体を洗うためのたわし」と作っている和歌山の高田耕三商店さんに柄をつけていただいています。

あと、たくさん漆の器を用意しています。漆塗りのかごも、ご用意しています。これは、ほんとうに一生ものです。

先ほどご紹介したガラスペンにも、いま力を入れています。あと、たびソックスもよく出ますね。

どんなお客さんがいらっしゃるか?

外からお店をそっと見て、「なんか雰囲気合いそうだなあ」という方がいらっしゃいますね(笑)。波長の合う方、というのでしょうか。そして、入ってきてくださった方は、リピーターになってくださいます。なぜか9割方女性ですね。それ以外は女性に何をプレゼントしたらいいか、という男性かしら。こういう雑貨屋って、店主の年代くらいの雰囲気がどうしても出てしまいますから、大学の学生さんはあんまりみえませんね。裏コンセプトとしては「4050代向けの雑貨屋」というのがどうしても出てきます。

江古田と新桜台の真ん中あたりで、徒歩としては条件のあまりよくない場所ですが、ここは自転車で動く方が多いので、駅から遠いことはあまりデメリットではありませんよ。

若い方に着物を着て欲しいという想い

実は小売りのほかに、着物の貸し出しをしているんです。おもに若い方に、和服の着方を練習するために中古の和服を1000円、和服の帯を2000円で貸し出しして、お返しいただくときに、お預かりしたお金をクリーニング代にさせていただいています。若い方に和服を着られるようになってほしい、という雑貨を売る以外の仕事もしています。

江古田の方たち、ゆうゆうロードの方たちはとても親切で、いい場所にお店をもてたと思っています。「おつりがない!」ととなりのお店にかけこむと、「お客さんを待たせてはいけないから」とちゃんと走ってきてくれるんですよ。ありがたいことです。ここの商店街、それから江古田のお店ががんばっているのは、ここで生まれて育った人たちが自分の家業であるお店で働いているからできることだと思います。

お店のホームページもありますが、ぜひ実物を見てお買い上げいただきたいと思うので、ホームページでは「こんなものを売っているのね」ということの予習にして、実店舗で心からお待ちしています。

長時間のインタビューありがとうございました。感謝申し上げます。(miho)

  • LINEで送る