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漢方美活club福田宇華さんコラムvol.2『〜漢方を始めると暮らしが変わる〜 不調軽減!花粉症の漢方的対処法』

専門家コラム

花粉症になりやすい体質ってあるの?

いよいよ、花粉症のシーズンがやって来ましたね。
既に症状があらわれている方もいらっしゃるのではないかと思います。
花粉症にも、漢方的対処法があることはご存じかもしれませんが、今回は、その予防法や改善法を詳しくお伝えしてみたいと思います。
花粉症の症状は多岐に渡ります。
個人差もかなり多いのですが、くしゃみ・鼻水・目の痒みや喉の痛み…想像しただけでも、辛い症状ですね。見ていても辛い症状ですが、万人が花粉症になり上記のようなアレルギー症状を起こすのではありませんよね。
「養生」が幸いしてか、私は花粉症ではありません。では、なぜ花粉症になる人とならない人がいるのでしょうか?
漢方的に説明してみましょう。
漢方では、身体に余分な水分がたまり「水」の巡りが悪い『水毒(すいどく)』の人が花粉症になりやすいと言われています。身体の60%は水分ですが、必要以上の水分がある人は、水毒と言えます。本来、余分な水分は排出されなければならないのですが、巡りの悪い身体では、ますます余分な水分がたまり、『水毒』になってしまうのです。
ですので、花粉症の漢方薬では、利水作用のある生薬を用います。身体の余分な水分を排出し易くなる漢方薬です。ここではお薬の話は省略させて頂き、「養生」に重点を置いてお話させて頂きます。

花粉症の人のNGな食生活

漢方の「養生」では、花粉症にならない身体作りを大切にします。
花粉症になってからでは、遅いのです。『水毒』の人が、くしゃみ・鼻水・涙などの症状を引き起こしやすい訳ですから、先ずは花粉症にならない身体作り、身体に余分な水分がたまらない身体作りが必要になってくるのです。
では、『水毒』の人の食生活は、どのようなものでしょうか?
NGワードを3つ上げてみましょう。

一つ目は、甘いものです。
ここでいう甘いものは、自然な甘みでは無く、チョコレートや生クリーム・クッキーや甘いジュースなどです。疲れたからと言って、ついついショ糖の甘みばかり取っていると、身体に余分な水分がたまりやすくなります。
人間に甘みは、大切な作用がありますから、疲れた時は、なるべく自然の甘さで補いたいですね。
ご飯の甘みもそうですし、サツマイモやカボチャの甘さ、黒糖、はちみつ、なつめの甘さなどで補うと、疲れも取れ、精神も落ち着いてきます。
甘みには、滋養強壮・精神安定・疲労回復作用がありますから、上手く甘みを取り入れたいものです。

二つ目は、脂っこいものです。
とんかつ・唐揚げ・ポテト・天ぷら・ラーメンにピザ…、外食に頼りがちだと、脂の量も増えます。
脂質=NGでは無いのですが、脂質の質を考える必要があります。

三つ目は、生ものや冷たいものです。
ビールにアイスはもちろん、生野菜や刺身などのとりすぎも、身体を冷やし、水分がたまりやすい体質になってしまいます。
花粉症の人は、日頃から水分の取り方に気を付けて、身体の内側から温める事も必要になってきます。

花粉症の人の「食養生」

花粉症は、「正気」と「邪気」のバランスが崩れる事で発症すると漢方では考えられます。
風邪をひきにくく、花粉症にもなりにくい人は、「正気」が充実し、抵抗力や免疫力が十分にあるという事です。
漢方アイテムとして有名な「なつめ」は、胃腸の機能を高め、身体を丈夫にし、アレルギー症状を緩和させる作用があります。
なつめを、薬膳茶薬膳スープにして、食べるのも一つの食養生です。
また、香味野菜の「しそ」は、身体を温めて水分代謝を高めて、気の巡りを良くしてくれるので、鼻づまりなどの緩和に役立ちます。
しそを刻んでお湯を注いだ『しそ茶』も、簡単な食養生として、すぐに生活に取り入れる事が出来ます。
どうですか?
ご自身が、「水」をためやすく、水の巡りのわるい体質だと、思い当たる方はいらっしゃいましたか?
『水毒』程ではないけれど、身体が冷えて、巡りの悪くなっている方も多いのかもしれません。
身体を温める、温熱性の食材(ネギ・ニラ・ニンニク・しょうがなど)を取り、身体を内側から温めたり、身体の水分代謝を正常に戻してくれる「ハト麦(漢方ではヨクイニンと言います)」などを取り入れてみるのも良いでしょう。

花粉症に効くツボって?

食事以外にも実際に、我が息子にやって効果があったのが、花粉症によい「ツボ」を押す事です。
ツボを押して、身体の巡りを良くしたり、身体を温めるのも漢方的対処法なのです。たかが「ツボ」と侮ってはいけません。
ツボに与えた刺激が、経絡(けいらく)を伝って臓腑に作用し、その調子を整えます。
花粉症に良いとされているツボは、
「迎香(げいこう)」という鼻の両脇、小鼻の横にあるツボや、「天柱(てんちゅう)」という鼻の症状全般に効き、水分代謝を改善するツボがあります。
花粉症だからと言って、安易にお薬に頼るのでは無く、食事の見直しやツボ押しを実践し、体質を改善しながら、お薬の量や回数を調節してみてはいかがでしょうか?
最近では、複数の花粉に反応する人も増えている為、春だけでは無く、季節を問わず、一年中くしゃみや鼻水に悩まされている方が増えました。
ぜひ、日頃口にするものを、この機会に見直し、快適に春を迎えて頂きたいと思います。
体質はもう変わらないと諦めている方も、本来の身体の身体の力を信じてみませんか?
少し時間はかかるかもしれませんが、今、きちんと症状と向き合う事で、その後の症状がびっくりする程変わります。
快適な春を、一緒にスッキリ爽やかに迎えましょう。

この記事を書いた人

(漢方養生指導士・栄養士・アスリートフードマイスター)
現役三兄弟のママで、女性を中心に漢方を優しくお伝えする活動をしています。《にんべんのだしアドバイザー》として「おだし教室」の開催、《アスリートフードマイスター》として、「アスリートフード講座の開催」も行います。最近は、【ママが輝く 美活フェスタ】のママイベントを手掛けています。食材の力を信じ、食育と合わせて、「食べる」事の大切さを、ママとして皆様に発信しております。

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