漢方美活club福田宇華さんコラムvol.6『〜漢方を始めると暮らしが変わる〜 夏の養生法と太極拳』

  • LINEで送る

養生とは?

梅雨が明け、夏本番か近づいてきましたね。この暑い夏をどう過ごすか?によって、秋以降の体調にも影響してきます。今回は漢方的夏の養生法をお伝えしたいと思います。
では、養生とは一体なんでしょうか。
養生とは、《真の健康でいる為の生活習慣、日頃の行い》です。
漢方の目指す健康は、「心も身体も健やかであること」
その為、日々の生活習慣や思考までもが、あなたの健康を左右してしまうのです。
養生には、基本養生法生活養生法があるのですが、今回は日常の生活で出来る生活養生法についてお話したいと思います。

養生には、4つの種類があります。
・食養生
・動養生
・休養生
・心養生
です。
食養生には、食薬・薬膳がありますが、厳密には区別する必要はありません。食物の特性や性質を生かし、病気の予防や健康増進を食を通して図る事です。やはり、食べた物が身体を作るということです。特に40歳を過ぎると、何を食べているのか、身体にダイレクトに反映されると痛感しています。

動養生とは、難しい言葉で言うと「導引吐納(とういんどのう)」を基本で考えています。身体を動かすことはもちろんですが、吐納(呼吸法=神仙術や道教の修行の方法で体内の汚れた気を吐き出し、きれいな気を吸い込むこと)が重要になってきます。
呼吸は誰もが自然に行っているものですが、深い呼吸を取り入れようとすると、チョットしたコツが必要になるなってきます。
先日、太極拳を体験する機会に恵まれましたので、その様子を後ほどご紹介したいと思います。
深い呼吸をする事で、自分の心と身体を見つめ直し、時間をかけて養生する事が、この忙しい現代においては、必要になってくるのでは無いでしょうか?

休養生は、身体を休める事睡眠ですね。養生は養心の事でもあるので、心を休ませる事ももちろん必要です。それか、心養生に繋がってきます。

夏の養生のポイント

漢方では、夏を立夏から始まって立秋までの三ヶ月としています。
漢方の理論は、自然と共に生きる事ですから、暑い夏には夏の過ごし方があります。きちんと養生し夏を乗り切れば、季節の変わり目の秋や、それ以降の冬に体調を崩す事も少なくなるのです。
ポイントとしては、三つ。
一つ目は、暑さから身を守るという事です。暑いからといって、むやみに涼を求めて冷たい物ばかり食べ、冷房の効いた部屋にいるばかりでは、夏を快適に過ごせません。
アスリートフード講座でもお話しますが、やはり水分補給の仕方にポイントがあります。
良く言われますが、喉が渇いてからでは、遅いと言われます。既にその時には体内の水分バランスは崩れています。細胞は脱水状態になっているので、早めの補給を心掛けたいですね。
ポイントは、少量をこまめに!です。食事中は胃液が薄まるので、水を飲むのを控えるようにと言われています。

二つ目は湿気を防ぐです。土用(長夏=夏と秋の間の時期)の頃は、高温で湿気の高い日が続きます。「湿邪(しつじゃ)」の影響で、体全体が重だるかったり、口が粘つく、食欲不振、胃が重いという症状が現れるので注意が必要です。衣類や住環境の湿気を取り除く工夫が必要です。

三つ目は、身体の熱を取り除く食材や利尿作用(利水作用)のある食材を口にする事です。身体の熱を取り除く食材については、前回のコラム(目次3)で触れております。この時期の旬の食材・夏野菜に代表されるものには、身体の熱を取り除き、身体を冷やす働き、水分代謝を促進させるものがあります。
夏は暑さと発汗で体力を消耗するので、疲れたと感じた時には昼寝や仮眠をして、気を回復するように努めることも有効です。

夏のむくみ対策

この時期になるとむくみがひどくなる方が多いのではないでしょうか?
むくみは下半身や顔に症状が見られる他、手や舌にも現れます。東洋医学においては、水の巡りの異常=水毒(すいどく)と考えています。
胃腸が弱い人も水毒になりやすい為、この時期は胃腸の働きも整える必要があります。
また、月経痛や冷えがひどい女性は、血の滞りである「瘀血(おけつ)」が原因で全身がむくむ事があります。
むくみにも種類があるので、何でむくんでいるのか、原因を探る必要があります。この時期は、喉が渇き多飲するのに尿量が少ない水毒タイプのむくみが増える時期になります。
利尿作用のある食材はもちろんの事、血の巡りを良くする食材、水分代謝に関係する腎の働きを高めてくれる食材などの摂取も必要ですね。
手軽に出来るむくみ対策としては、ツボを押す、お灸をするのも効果的です。筆者もおへその上指一本分のところに位置する「水分(すいぶん)」のツボや、内くるぶしにある「三陰交(さんいんこう)」にあるツボによくお灸をします。血や水の巡りを良くしてくれるので、むくみ知らずの身体に近づけます。
身体が重だるいと感じた時には、お灸で身体を整えるのも漢方的対処法の一つです。

太極拳の魅力

先日、以前から興味のあった太極拳を体験する機会に恵まれました。いつも急いている私にとって、動作がゆっくりで深い呼吸を整える太極拳は最も必要な動きがなのかもしれません。
太極拳は、古来より中国に伝承された武術で「柔よく剛を制す」武術といわれ、小さな力で大きな力に克つために、相手の力の大きさと方向を察知し、柔軟な動きで相手の力を外します。現在では太極拳は健康法として親しまれていますが、本来は自分の力を最も合理的に使う高度な技法として使われていました。
24式など基本姿勢がありますが、今回は動作を、覚えるのでは無く、呼吸を整え太極拳に触れるという絶好の機会でした。先生も分かりやすく親しみを持ってご指導してくださいました。
太極拳を覚えるのでは無く、身体が心地よい方に持って行くという感覚です。人間の身体は、脳をはじめ、重要な内臓の殆どが上半身に集まっています。上下のバランスが崩れて過緊張を引き起こしやすくなるので、「上虚下実」の状態を目指します。血行が改善され、下半身が安定してきて頭がスッキリした感覚があります。
余分な力が抜けて、リラックスする事が出来ます。
本格的な太極拳の動きでは無く、「スワイショウ」という腕振り健康法を行うのも一つの方法です。
ゆっくり腕を前後に振る中国武術から来た動作なのですが、怒りを鎮めたり、気を落ち着けるのに役立ちます。
なるべくストレスを避けたい日々の生活ですが、ストレスを感じた時には、早めの応急処置で、心身のバランスを取ることが必要です。その為には、日頃、自分の心と身体の声に耳を傾ける事が非常に大切になってきます。
日々ハツラツと過ごしてる方は、ストレス発散方法がとても上手だと感じています。
漢方理解の第一歩は、やはり、「自分自身を知る」事に尽きると痛感するのです。

♦︎7/5(木)11:00~12:00 ジュニアアスリート栄養学(東洋医学ベース)プレ講座前編 一般社団法人 女性起業支援協会 リラにて(恵比寿駅 徒歩3分)
7/10(火)10:00~11:30 ジュニアアスリートフード講座 (前編) 石神井公園 Happiness Clubにて (石神井公園駅西口 徒歩1分)
♦︎7/17(火)10:00~11:30 ジュニアアスリートフード講座 (後編) 石神井公園 Happiness Clubにて (石神井公園駅西口 徒歩1分)
  • LINEで送る